高校時代、腕時計のおかげで友達ができました

高校に入学する前に、入学祝いと称して母が腕時計を買ってくれました。ピンク色の文字盤でまるでブレスレットのようなおしゃれな腕時計だったので、少し大人になったようで半分嬉しくて半分恥ずかしかったです。それでも学校には毎日腕時計をつけて行っていました。

高校は地元から遠いところだったので仲良かった友人とは離れ離れで、知り合いは一人もいない状況でした。加えて私は人見知りだったので自分から誰かに話しかけることもできず、昼休みお弁当を食べるときや移動教室のときもずっと一人でした。

そんな中、床に散らばったプリントを拾い集めているときに近くにいたクラスメイトが手伝ってくれたのですが、そのとき一人が腕時計に気づいて「それ、可愛い」と褒めてくれました。それが嬉しくて、母が買ってくれたことを話し、代わりと言っては何ですが私はその子が付けていたブレスレットを褒めました。それからというもの、だんだんその子と話すようになり、休日には二人で遊びに行くまでの仲になりました。高校を卒業した今でも連絡を取り合ってはたまに食事にも行っています。あの腕時計がなければ友達ができることもなかったと思うと、あのとき母が買ってくれたことや友人が気づいてくれたことに感謝しています。

腕時計は今でも大切に使っていて、ふと見たときにこのエピソードを思い出しています。